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野菜に必要な栄養素の基本

窒素、リン、カリウム。よく耳にする植物の3大栄養素です。人間なら、タンパク質、糖質、脂質といったやつでしょうか。生物とは一風変わった形態をしている植物は、必要とする栄養素も我々とはちょっと違うようです。

・窒素

 硝酸やアンモニアからアミノ酸を生成し、さらにタンパク質を合成します。これらは細胞などの原料になるものです。葉緑素や酵素、核酸などの原料にもなっているようです。不足すると生育が著しく阻害されます。でも、過剰摂取も細胞を軟弱にさせてします作用もあるようです。足りなくても、多くてもダメ…。人間と同じですね。

・リン

 DNAや細胞膜、ATPなどの原料になります。成長が著しい箇所に集中するため、代謝に関わっているもののようです。細胞分裂が著しい生育初期には適量のリンが必要になり、その後の生育にも関わるもののようです。

・カリウム

 光合成の「光リン酸化反応」を行うことでATPの生産を促進する働きがあります。タンパク質や炭水化物の合成を助け、体内液の浸透圧の調整役でもあるようです。これらによって、細胞組織が強くなり茎や根を丈夫にし、寒暖耐性、病虫害抵抗性を高める効果が出てきます。

その他、多くのミネラルが必要な栄養素として挙げられますが、野生の植物はこれらを土中から調達し、繁茂しています。植物が陸生になってから5億年。土壌中の栄養素は枯れたことがないようです。想像もつかない量で栄養分は土壌中に蓄えられているようです。もしくは、自然界のサイクルによって次々と生成されているのでしょう。動物より効率的なのかもしれませんね。

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